ハロウィン本番を控え、渋谷区長が異例の声明文「一連の行為は、到底許せるものではない」

ハロウィン本番を控え、渋谷区長が異例の声明文「一連の行為は、到底許せるものではない」

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10月27日夜から28日未明にかけ、渋谷駅周辺では軽トラックが横転させられるなど、トラブルが続出し逮捕者も出る騒ぐになりました。一連の騒動をうけ、渋谷区長・長谷部健氏は10月29日、異例の声明文を発表しました。

渋谷区長「大変憤り」「警察との連携を改めて強化」「到底許せるものではない」

shibuya-2018-10-23
渋谷区「ハロウィーンについて」記者会見の報告より(2018年10月23日)

ハロウィン直前の週末、10月27日夜から28日未明にかけ、渋谷駅周辺ではハロウィンに関連したトラブルが続出。SNSなどでは「軽トラックを横転させる」「ラーメン屋の食券機に水を入れる」「盗撮」「痴漢」など、多くの問題行為が報告され、数名の逮捕者が出たことも報じられました。

渋谷区は23日、区長・長谷部健氏や渋谷区観光大使ナイトアンバサダーのZeebraさんらと会見を開き、ハロウィンで路上に集まることを控えるとともに、当日も終電までには帰宅し、夜通し騒がないように、「節度を持って楽しむように」と異例の呼びかけを行っていました。

長谷部氏は29日、一連の騒動をうけ声明を発表。今回の騒動に「大変憤りを感じております」とし、「渋谷区としましても、警察との連携を改めて強く進めてまいります」と説明。

その上で、犯罪に至らずもマナー違反をしている人が多いと指摘。健全に楽しんでいる人や渋谷の街を愛し、努力している人たちの思いを踏みにじる一連の行為は「到底許せるものではありません」と怒りを露わにしました。

そして「重ねてのお願い」として、「10月31日のハロウィーンにおきましては、決して周囲に迷惑をかけることなく、モラルやマナー、法令を守り、健全にお楽しみいただくよう、よろしくお願いいたします」と訴えました。

渋谷区長・長谷部健氏の声明全文

10月31日のハロウィーンに向けたお願い

一昨日から本日にかけまして、ハロウィーンに関連した渋谷駅周辺の騒動について多くの報道がなされております。複数の逮捕者が出たり被害届が出されるなど犯罪行為も明らかになっており、大変憤りを感じております。渋谷区としましても、警察との連携を改めて強く進めてまいります。また、犯罪に至らなくとも、ルール、マナー違反をしている人たちの様子も多く報道されております。そのような人たちは、渋谷を愛し、この街を誇れるものにしていく思いのない人たちです。ハロウィーンにおいて、周囲に迷惑をかけることなく、健全に楽しんでいる方たちはきちんといらっしゃいます。また、日頃から真に渋谷の街を愛し、この街を誇れるようにする努力をしている方たちもたくさんいらっしゃいます。そういった方たちの努力や思いを踏みにじる一連の行為は、到底許せるものではありません。街の安心・安全と賑わいの両立は、地方公共団体のトップとして大事な責務です。誠に残念ながら一朝一夕にこの問題を解決できる特効薬はありませんが、解決に向けて強い意志を持って取り組んでまいります。そして、重ねてのお願いになりますが、10月31日のハロウィーンにおきましては、決して周囲に迷惑をかけることなく、モラルやマナー、法令を守り、健全にお楽しみいただくよう、よろしくお願いいたします。

渋谷区長 長谷部 健