イッテQ、冒頭で謝罪テロップ「番組制作のあり方を猛省」 ネットでは復活を待ち望む声が続々

イッテQ、冒頭で謝罪テロップ「番組制作のあり方を猛省」 ネットでは復活を待ち望む声が続々

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11月18日に放送された「世界の果てまでイッテQ」(日本テレビ系)の番組冒頭、週刊文春が報じた「祭り企画捏造疑惑」について、約1分14秒にわたり騒動を謝罪するテロップが流されました。

イッテQ、番組冒頭で謝罪「開催実績や開催経緯などの説明に誤り」

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画像は世界の果てまでイッテQ! 公式サイトよりキャプチャ

11月18日に放送された「世界の果てまでイッテQ!」の番組冒頭、約1分14秒にわたり、「祭り企画捏造疑惑」を謝罪するテロップが流されました。

祭り企画捏造疑惑は11月8日発売の週刊文春が、5月に放送されたラオスでの「橋祭り」が捏造されたものだと報じたもの。テロップでは「視聴者のみなさまに疑念を抱かせ ご心配をおかけする事態に至ったことについて 深くお詫び申し上げます」と謝罪。

そのうえで「『祭り』企画では、大規模なフェスティバルから スポーツ大会、イベント、コンテスト 愛好家が集う小さなゲームまで さまざまな催しを『祭り』と名付けて扱ってきました」と説明。

しかし一部の『祭り』において、開催実績や開催経緯などの説明に誤りがありました」とし、「これまでの番組制作のあり方を猛省し」「『祭り』企画については 当面の間 休止いたします」と発表しました。

休止期間については明言されていませんが、「視聴者のみなさまに 自信をもってお届けできる態勢が整うまで」としています。

日本テレビは11月15日、一連の報道について公式サイトで声明を発表。テロップと同様の内容で、「一連の報道で『やらせ』や『でっちあげ』と指摘されていることについて、番組にその意図はありませんでした」と説明していました。

ネットでは「どうか廃止にしないで」「祭りしか見てなかったのに」「復活楽しみにしています」という声が多数

今回の騒動と番組冒頭での謝罪テロップをうけ、ネット上では「祭り休止は悲しい」と寂しがる声とともに、「復活楽しみにしています」といった声が多くみられました。

一方で「謝罪してない」「言い訳」など、厳しい意見も寄せられていました。

【全文】「イッテQ!」番組冒頭に流された謝罪テロップ

「世界の果てまでイッテQ!」の放送に先立ち 当番組の「祭り」企画をめぐり視聴者のみなさまに疑念を抱かせ ご心配をおかけする事態に至ったことについて 深くお詫び申し上げます。「祭り」企画では これまで大規模なフェスティバルから スポーツ大会、イベント、コンテスト愛好家が集う小さなゲームまで さまざまな催しを「祭り」と名付けて扱ってきました。しかし一部の「祭り」において 開催実績や開催経緯などの説明に誤りがありました。これまでの番組制作のあり方を猛省し視聴者のみなさまに 自信をもってお届けできる態勢が整うまで「祭り」企画については 当面の間 休止いたします。製作者一同、原点に立ち返りみなさまにより楽しんでいただける番組を 目指して参りますので引き続き宜しくお願い致します。

【全文】「世界の果てまでイッテ Q!」「祭り」企画について

このたびは「世界の果てまでイッテ Q!」(以下「イッテ Q!」)の「祭り」企画をめぐり、みなさまに疑念を抱かせ、ご心配をおかけする事態に至ったことについて深くお詫び申し上げます。一連の報道につき、改めて以下の通りご説明申し上げます。

【「祭り」企画について】

この番組の「祭り」企画の趣旨は、どんな挑戦にも宮川大輔さんをはじめ出演者のみなさまが本気でぶつかっていく姿をお見せすることで視聴者のみなさまに楽しんでいただくことです。そのために番組では、大規模なフェスティバルから、スポーツの大会、イベント、コンテスト、愛好家が集う小さなゲームまで、さまざまな催しを「祭り」と名付けて扱ってきました。しかし、今回、これまでの調べで、番組の中で扱ってきた一部の「祭り」について、視聴者のみなさまに正しくその内容をお伝えしていなかったことがわかりました。

「祭り」企画において、番組の意向でコーディネート会社が主催者に提案したり実質的な主催者となったりして、イベントとして開催したケースがありました。中には場所や時期を変更して開催したものもありました。また番組がコーディネート会社に支払っている撮影経費の中から、開催費用や賞金、参加費、協力費などが支払われていることもありました。番組が次第に「祭り」の解釈を拡大し、視聴者のみなさまが「祭り」としてイメージするには無理があるものまで、「祭り」として扱うようになっていたことが今回の問題の原因であると考えています。

「イッテ Q!」は、ロケやスタジオで起きたことをありのままに伝え、ありのままに見せることを大切にしてきた番組ですし、実際そうしてきました。今般報道で取り上げられている「橋祭り」についても、「祭り」という言葉を使わずに、『一本橋を自転車で渡る催しをラオスのビエンチャンで初めて番組がイベントとして開催し、宮川さんに挑戦してもらう企画』と丁寧に説明すべきであったと思います。

【「やらせ」や「でっちあげ」のご指摘について】

一連の報道で「やらせ」や「でっちあげ」と指摘されていることについて、番組にその意図はありませんでした。もとより「イッテ Q!」はロケの失敗や不成立に関しても隠さず見せておりますので、制作スタッフには、事実を捻じ曲げたり、隠したりという考えはありません。

実際、今回問題とされている「橋祭り」を例にとれば、企画の根幹である、宮川さんが本気で挑戦する姿について、予選敗退であったものを演出や編集で実際とは異なる成績に見せるといったことは一切なく、いささかも手を加えたことはありません。しかしながら、扱った「祭り」に関する開催の経緯やこれまでの実績などで説明が十分でなかったり、誤りがあった点については反省しております。

バラエティー番組がある程度虚構を含むものであったとしても、面白ければいいということでは済みません。制作者の感性が一般社会の倫理観、価値観と離れては、番組作りはできないということを肝に銘じていきます。

【当社の責任】

ご批判の中には、当社がコーディネート会社に責任を押し付けているとの声もいただいています。しかし、コーディネート会社は番組制作における大切な協力者であり、番組の放送責任は日本テレビにあると考えております。

また、ご出演いただいているタレントのみなさまにも大変なご迷惑とご心配をおかけしています。今回の問題で宮川さんをはじめ「イッテ Q!」にご出演いただいているタレントのみなさまに何の落ち度もないことは明らかで、こうした事態を招いた責任を痛感しております。

【最後に】

これまでの番組制作のあり方を猛省し、視聴者のみなさまに自信をもってお届けできる態勢が整うまで、「祭り」企画については、当面の間、休止することといたします。

「世界の果てまでイッテ Q!」は放送開始以来、多くの視聴者やスポンサーのみなさまにご支持いただき、番組関係者に支えられてきました。この機会に「視聴者のみなさまに安心して楽しんでいただく」という原点に立ち返り、すべてにわたって制作のあり方を再点検し、これまで以上にみなさまのご支持を得られるような番組を目指して参ります。

2018年11月15日日本テレビ放送網株式会社