消費者庁は2月22日、カナダグースの商品を本来の販売価格から大幅に割り引かれた価格で販売しているかようのな表示をし、偽物を販売していたとして、「CGJP株式会社」(現在は益天合同会社)の業者名を公表、注意喚起しています。
「24,700円 123,800円」等と大幅割引を表示させカナダグースの偽物を販売
高級ダウンジャケットなどを販売する「カナダ・グース(CANADA GOOSE)」の偽物を、あたかも本物が大幅に割引されて販売されているかのように表示しているとして、消費者庁は2月22日、消費者安全法に基づき、事業者名を公表、一般消費者に注意を呼びかけています。
公表されたのはCGJP株式会社(現在は益天合同会社と名称を変更)。同社はSNS等の広告でカナダグースの商品を掲載し同社のサイトへ誘導。サイトでは「24,700円 123,800円」等と、本来の販売価格から大幅に割り引かれた価格で販売されているかのような表示をしていました。
また「こちらの商品はブランド、新品、工場直販です」「すべては未使用の正規品です」等と、カナダグースの正規品が安売りされているように表示されていました。届いた偽物にたいして苦情を申し出ると返金の意思を示すものの、消費者庁の確認した限りでは、返金をうけた消費者はいないとのことです。
カナダグースの日本における総代理店に確認したところ、カナダグースの正規品を販売する直営店・小売店の中にCGJPはなく、CGJPが販売している商品も偽物であることが確認されています。
カナダグースも公式サイトで注意喚起、偽物販売サイトは現在も稼働中
カナダグースは公式サイトでも偽造品が出回っていることについて注意を呼びかけています。偽物のダウンに使用されている素材は、細菌やカビなどに覆われていることがあり「健康を害する恐れがある」ほか、本物のカナダグースと思って極寒地で使用すると、命の危険があるとしています。
公式サイトでは「本物と偽物の見分け方」も紹介されており、ロゴのワッペンの刺繍が粗い、縫い目の色が異なるなどの違いや、ファーの毛が不揃いで整っていないこと、また2017年より正規品にはホログラムが採用されていることなどが紹介されています。
なおCGJP株式会社が運営してたサイト(http://www.canadagoose-jp.com/)は現在アクセスできない状態になっていますが、CGJP株式会社が社名変更したと見られている益天合同会社が運営するサイト(http://www.susale.store/)は現在も稼働しています。