Meta、自立型AIエージェント「Manus」を買収。製品に統合へ

Meta、自立型AIエージェント「Manus」を買収。製品に統合へ

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Metaは、自立型AIエージェント「Manus」を買収したと発表しました。Manusの技術は今後、Metaのビジネス向けAI製品群に段階的に統合される見通しです。

Metaは、自立型AIエージェント「Manus」を買収したと発表しました。発表で、Manusのチームと技術がMetaに加わり、AIによる業務自動化と意思決定支援を加速させると説明しています。

Manusは、中国発のスタートアップ企業で、現在はシンガポールに拠点を置いています。直近では「脱中国」を進めている動きが活発でした。「脱中国」の動きはManusに限った話ではなく、「Genspark」や「HeyGen」などでも確認されています。

Manusは、市場調査、コーディング、データ分析など、複雑なタスクを自律的に実行できる汎用自立エージェントとして構築されています。今後Metaは、Manusの運営と販売を継続し、自社製品への統合を進めていくとしています。

また、Manus側の発表では、Metaのインフラやプロダクトエコシステムと組み合わせることで、より大規模で実用的なAIエージェント体験を提供できるとコメント。具体的な製品統合の時期や提供形態は明らかにされていませんが、まずはビジネス向け領域から展開されるとみられます。

懸念としては、先日Metaが買収したLimittlessのような問題が起きないか、という点です。Limittelessはペンダント型のデバイスを通して1日中録音してAI解析してくれるという製品でした。

Meta買収後にLimittlessの利用規約が変更され、ユーザーデータの販売や広告への使用を禁止する文言が削除されたり、機密情報等を保存するためには使用しないことを推奨する文言が追加されるなど、ユーザー目線では改悪が行われました。Manusはどうなることやら。