エボラ感染の疑いがある患者が発生、厚労省「感染は未確認、陰性も十分にあり得る」「空気感染はしません」

エボラ感染の疑いがある患者が発生、厚労省「感染は未確認、陰性も十分にあり得る」「空気感染はしません」

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厚生労働省は8月4日、コンゴ民主共和国滞在歴があり、帰国後に発熱が確認された70代女性について、エボラ出血熱への感染の有無を確認するため、東京都内の医療機関に入院したと発表。女性の検体は国立感染症研究所(村山庁舎)にて検査中とのこと。

埼玉県でエボラ出血熱の感染があり得る感染が発生

ebora

厚生労働省は8月4日、コンゴ民主共和国滞在歴がある埼玉県在住の70代女性について、帰国後に発熱が確認されたため、エボラ出血熱への感染の有無を確認するため、東京都内の医療機関に入院したと発表しました。

患者は7月31日の帰国後、検疫所で毎日2度の検温などの健康監視を行ってきたという。患者の検体については、国立感染症研究所(村山庁舎)にて検査を行っているとのこと。

同省によると、患者はコンゴ民主共和国から7月31日に帰国。8月3日5時頃に38.2度、同日17時50分頃に38.5度、同日19時頃には39.2度まで上昇。コンゴ民主共和国でのエボラ出血熱患者との接触はないといいます。インフルエンザ迅速検査ではA型陽性でした。

厚労省「まだ感染は未確認、陰性の可能性も十分にあり得る」

また同省は国民に対し「現時点では、まだ感染は確認されておらず、検査結果が陰性となることも十分にあり得ます」「エボラ出血熱は発症段階で初めて感染力を持つとされています。そのため、本患者が搭乗していた飛行機に同乗していた乗客の感染リスクは極めて低いと考えられます」と呼びかけています。

エボラ出血熱は、エボラウイルスによる感染症で、2〜21日(通常は7〜10日)の潜伏期間後、発熱や頭痛等の症状を呈します。その後、嘔吐や下痢、出血等の症状が現れます。

エボラ出血熱への感染は、症状が出ている患者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)や患者の体液等に汚染された物質(注射針など)に十分な防護なしに触れた際、ウィルスが傷口や粘膜から侵入することで感染します。空気感染はせず、症状のない患者からは感染しません。

(追記)国立感染症研究所で調査の結果、「陰性」と判明しました。