(追記あり)Twitter、Substackを規制。「いいね」「RT」など禁止、リンクをクリックすると警告を表示

(追記あり)Twitter、Substackを規制。「いいね」「RT」など禁止、リンクをクリックすると警告を表示

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TwitterがSubstackに対し、Twitter上で拡散されたり、読まれたりしないように規制を強めています。SubstackがTwitterと競合するような機能を発表したことが原因とみられ、イーロン・マスク氏が主張する「言論の自由」とはどこかに消え、再びイーロン・マスク劇場が幕を開けたようです。

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TwitterとSubstackの関係が悪化しているようです。


(4月9日 8時)現在は修正され、規制は解除されているようです。


Twitterは、SubstackのURLが含まれている投稿に対し、コンテンツが拡散されないようにしたり、アクセスしにくくしたり、規制を強めています。

Substackは、ライターやジャーナリストなどがニュースレターを作成し、購読者に配信できるプラットフォームです。英語圏では広く利用されているサービスで、メディアとしても認知されています。例えばテクノロジー関連の情報を発信する人気のSubstackである「Platformer」は、月10ドルの有料購読ユーザーが127,000人もいます。

これまでSubstackユーザーが購読者を増やすための主な流入経路はTwitterでしたが、Substackは4月に「Notes」という新機能を発表。これは、ユーザーが短い記事やメモを簡単に共有できるという機能で、Twitterのツイートに非常によく似た機能でした。

Twitterはおそらく「Notes」を競合とみなし、ユーザーをTwitterに留めるために、Substackへの規制を開始したと考えられます。

記事執筆時点で、SubstackのURLが含まれているツイートは「いいね」「リツイート」ができなくなっており、「このツイートではTwitterが一部の操作を無効にしています」という表示がされます。

またSubstack公式アカウントの投稿にも同様の規制が行われています。

またツイートからSubstackのURLをクリックすると、「警告:このリンクは安全ではない可能性があります」というページに遷移され、コンテンツにたどり着くには「この警告を無視して続ける」をクリックしなくてはなりません。

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他にもTwitter内の検索で「Substack」を検索すると、検索結果にnewsletterの検索結果も混ぜ込んでいるという指摘もあります。

先週の金曜日には、「Twitterの埋め込みと認証が、Substackで機能しなくなった」という事象も報告されています。

Substackの共同創業者であるハミッシュ・マッケンジー氏は、「この措置が誤りで、一時的なものであることを願っています」「この変更が一時的なものでないとしても、インターネットのレガシーなビジネスモデルに亀裂が入り始めていると思い起こさせます」と述べています。

昨年12月にもTwitterは、InstagramやFacebook、Mastodonなどのリンクを禁止する措置を行っていますが、数時間で白紙に戻り、イーロン・マスク氏は「今後、大きな方針転換の際には、投票を行う予定です。謝罪します。もう二度と起こしません」とツイートしていました。