Google翻訳がGemini搭載。あらゆるイヤホンでリアルタイム翻訳を提供

Google翻訳がGemini搭載。あらゆるイヤホンでリアルタイム翻訳を提供

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Googleは「Google翻訳」アプリの大規模アップデートを発表し、生成AIモデル「Gemini」の翻訳能力を統合しました。これにより、テキスト翻訳の精度向上に加え、ベータ版としてイヤホンを使ったリアルタイム音声翻訳が利用可能になります。

Googleは12月12日、Google翻訳の機能強化を公式ブログで発表しました。今回のアップデートでは、Geminiの最先端翻訳能力をテキスト翻訳に導入し、慣用句やスラングなど文脈を踏まえた自然な翻訳が可能になっています。従来の単語ベースの置き換えを超え、意味や意図を考慮した訳文が得られやすくなるのが大きな特徴です。

今回のアップデートで注目されるのは、新たにベータ版として提供される「リアルタイム音声翻訳」です。Android版のGoogle翻訳アプリで「ライブ翻訳」を起動すると、接続したイヤホンやヘッドホンを通じて相手の言葉を自動で翻訳し、70以上の言語で音声として聞くことができます。

対応するイヤホンはPixel Budsに限らず、任意のイヤホンやヘッドホンで利用可能となっています。これにより、旅行先や異文化でのコミュニケーション、外国語の講演やコンテンツ視聴でも言語の壁を低くできる可能性が広がります。

リアルタイム翻訳は話し手の抑揚やリズムを保ちながら音声を生成できる点が特徴で、単なる逐語翻訳ではなく自然な会話体験に近いものを目指しているのがポイントです。ベータ版は米国、メキシコ、インドのAndroidユーザー向けに提供されており、2026年中にiOSや他地域にも展開される予定です。

シリコンバレーに駐在している日経BPシリコンバレー支局編集委員/日経クロステック開発長の島津翔氏が、実際に仕事で使ってみた感想として「これは実用に耐える」と投稿していました。

同じく日経BPのNY支局長である鷲尾龍一氏も「1対1ならほぼ使えるのでは」と感想を述べています。しかし、複数人の会話だと実用は難しいようです。

AppleもiOS 26.1以降がインストールされたiPhoneと対応したAirPods(AirPods Pro 3、AirPods Pro 2、AirPods 4)の組み合わせでライブ翻訳に対応しています。Appleのライブ翻訳は、すべてのイヤホンで利用できるわけではありませんが、オフラインで利用できることが利点です。

スラングなど文脈を踏まえた翻訳はGoogleのほうが優れているようなので、状況によって使い分けると良さそうですね。