Appleは「3年以内のアップデートがなく、ダウンロードが少ないアプリ」をストアから削除します

Appleは「3年以内のアップデートがなく、ダウンロードが少ないアプリ」をストアから削除します

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Appleは先日、「2年以上アップデートされていないアプリ」の開発者に、30日以内にアップデートしなければ、App Storeから削除するという通知を送っていました。しかし取り組みの一部を変更し、現在は「過去3年以内にアップデートされておらず、ダウンロード数が最小のしきい値を満たしていないアプリ」を対象とするとしています。

Apple、ストアから削除対象となるアプリを緩和。猶予期間も延長

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Photo by James Yarema on Unsplash

Appleは先日、一部の開発者を対象に「2年以上アップデートされていない」として、30日後にApp Storeから削除されるとする通知を送り、開発者を中心に注目されていました。

これはApp Storeを改善するための施策で、Appleの開発者向けサイトでは以下のように説明しています。

App Storeの改善

ニーズに合った高品質なAppをユーザーが簡単に見つけられるようにするため、Appleでは、App Storeで配信されるAppがすべて最新の状態に保たれ、正常に機能しているものになるよう努めています。そのため現在、Appの評価、正常に機能しなくなったAppや最新の審査ガイドラインに準拠していないApp、古くなったAppを削除するプロセスを実施しています。

App Storeの改善 - サポート - Apple Developer

Appleからの通知では、「このアプリは長期間更新されておらず、30日後に販売停止になる予定です。すでにアプリをダウンロードされているユーザーには、アプリを利用し続けるための措置は必要ありません」と記載されており、App Storeから削除されたくなければ、30日以内にアップデートを行うように案内されています。

開発者からは、アップデートされていなくとも完全に動作するアプリであっても削除対象ということや、古いゲームは「何年も前に完成したアートワークだ」とする声や、30日以内という短い期間でアップデートが困難であることを指摘する意見などが寄せられていました。

開発者からの反応を受けてか、Appleは対象となるアプリを「過去3年以内にアップデートされておらず、ダウンロード数が最小の基準値を満たしていないアプリ」と変更。また「30日以内にアップデート」という項目も、「90日以内にアップデート」と変更しています。ただし、起動時にクラッシュするアプリはすぐに削除されるとのこと。

Appleは開発者に、最新のAppl Store Reviewガイドラインに準拠しているか確認することを求めています。また、定期的にバグ修正のアップデートや、新しいコンテンツの追加などの改善をするよう推奨。今後アップデートする予定がない場合は、App Storeからの削除を検討するよう案内しています。