
AppleがAnthropicと提携し、コード開発を効率化する新たな「バイブコーディング」プラットフォームの開発を進めていると報じられています。報道によると「Xcode」の新バージョンにAnthropicの「Claude Sonnet」を統合し、コードの作成、編集、テストを行う機能を実装するとのことです。

Bloombergの報道によると、AppleとAnthropicが提携し、XcodeにClaude Sonnetモデルを統合する計画が進んでいるようです。
この新しいXcodeは、まず社内のエンジニアチーム向けに展開される予定とのこと。現時点では一般開発者向けの公開時期は未定とされているようです。Apple関係者の話として、Appleは当初、消費者向け製品の開発にAIを活用することに消極的でしたが、大規模言語モデル(LLM)の急速な進化により、その姿勢を転換したとされています。
Appleは昨年、AIコーディング支援ツール「Swift Assist」の2024年リリースを発表していましたが、実際には開発者に提供されることはありませんでした。社内エンジニアからは、このシステムが「ハルシネーション」を起こして誤った情報を生成したり、アプリ開発を逆に遅らせたりする問題が報告されていたといいます。Anthropic社との提携は、こうした課題を克服するための方策とも考えられます。
Anthropicの「Claude Sonnet」モデルは、2025年5月時点ではプログラミング能力において業界トップクラスと評価されています。新しいXcodeでは、プログラマーが自然言語でコードリクエストや変更を依頼できるチャットインターフェースが実装され、ユーザーインターフェースのテストやバグの特定・修正プロセスの支援も可能になるとのこと。
AppleはAI関連サービスで遅れをとっていますが、今回の提携は遅れを取り戻すための戦略の1つと見られています。Appleはすでに、OpenAIのChatGPTをiOS 18に統合し、さらにはGoogleのGeminiも選択肢に追加する計画だと報じられています。