
OpenAIは5月21日、元Appleのデザイン責任者ジョニー・アイブ氏が創業したAIデバイススタートアップ「io」を約65億ドル(約1兆円)で買収すると発表。開発中のAIデバイスは、2026年後半にリリースを目指していると報じられています。

OpenAIのサム・アルトマンCEOと、iPhoneなどのデザインを手掛けた元Appleのデザイン責任者ジョニー・アイブ氏が、OpenAIの社内会議で、開発中のAIデバイスについて語ったようです。WSJが社内会議の録音を入手したと伝えています。
WSJが入手した社内会議の録音によると、開発中のデバイスには以下のような特徴があります。
- ユーザーの周囲環境や生活を完全に認識できる能力
- ポケットやデスクに置ける控えめなデザイン
- MacBook ProとiPhoneに次ぐ「第3のコアデバイス」としての位置付け
- スマートフォンでもメガネでもない新しい形態
Appleの情報に定評のあるアナリストのMing-Chi Kuo氏によると、現在のプロトタイプはAI Pinよりもわずかに大きく、iPod Shuffleのようなコンパクトでエレガントな形状をしているとのこと。首にかけて使用することも想定されていて、カメラとマイクを搭載し環境検出が可能ですが、ディスプレイはないそうです。
サム・アルトマン氏は、「目標は2026年末にAIデバイスをリリースすること」だと語ったと報じられています。いっぽうでMing-Chi Kuo氏は、2027年に大量生産が開始される予定と伝えています。