
iOS用の非公式アプリ配布プラットフォーム「AltStore PAL」が、2025年末までに日本、オーストラリア、ブラジルでサービス開始を目指すと発表されました。

米国を拠点とするAltStore開発チームは、代替iOSアプリストア「AltStore PAL(Play And License)」を、欧州に次いで日本、オーストラリア、ブラジルでも展開する計画を明らかにしました。
AltStore PALの提供国の拡大は、Apple以外のアプリ配布を許可する法制度整備が進みつつある各国での動きを反映したものです。たとえばEUにおいては、Digital Markets Act(DMA)により代替アプリストアやサイドローディング(外部アプリ導入)が制度的に認められる枠組みが成立しており、AltStore PALはEU域内で先行提供されています。
日本では「スマホ競争促進法」(スマートフォンにおいて利用される特定ソフトウェアに係る競争の促進に関する法律)が2025年12月に全面施行され、iPhoneはApp Store以外のアプリストアからのアプリインストール(サイドローディング)が可能になります。
また、提供国の拡大に並行して「フェディバース(Fediverse)」との連携機能を強化する方針を発表しています。具体的には、ActivityPubプロトコルを用いてアプリ更新やニュース通知、アプリ情報のコメント、いいね、ブーストなどを、Mastodon や Threads などのオープンソーシャルネットワークと相互連携させる仕組みを導入する計画とのこと。
AltStoreは、「正確なローンチ時期については Apple との調整を待っている段階だ」と述べています。