
AppleがSiriやVision Pro、AI関連のチームを対象に200人を超える人員削減を進めていると報じられています。Vision Pro向けゲームや没入型映像の開発体制を縮小する一方、次世代Siriやスマートグラスなど、AIを軸とした新製品へ開発資源を振り向ける狙いがあるとみられます。

BloombergのMark Gurman記者によると、AppleはSiri、Vision Pro、AI機能を担当する複数のチームで人員削減を実施しています。削減規模は200人を超え、Vision Pro部門とSiri・ソフトウェア部門でそれぞれ約100人が対象になったとしています。
Vision Pro部門では、ヘッドセット向けゲームを担当するチームをほぼ閉鎖するほか、3Dの没入型映像「Apple Immersive Video」を制作する部門も縮小。没入型映像は1作品の制作に数百万ドル規模の費用がかかる一方、Vision Proの利用者が限られており、事業面で負担になっていたとされています。今後もApple自身による映像制作は継続するものの、本数を減らし、外部企業によるコンテンツ制作を促す方針とのこと。
Siri部門の再編は、AIを大幅に取り入れた次世代Siriへの移行に伴うものだといいます。新たな技術基盤では従来と異なる専門知識が必要になるため、一部の職種を削減する一方、新たな役割も設けるとのこと。デバイス上のAI機能を担当する「Intelligent Systems Experience」チームも再編の対象となっているということです。
AppleはVision ProやvisionOSの開発を終了するわけではなく、早ければ2028年末にも新型Vision Proを投入する可能性があります。ただ、当面はより軽量なスマートグラスの発売を優先すると報じられており、今回の人員再配置もその戦略転換を反映した動きとみられます。