2018年の新語「ばえる」「モヤる」「わかりみ」「尊い」、三省堂「日本語の歴史的観点からも興味深い特徴」

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2018年の新語「ばえる」「モヤる」「わかりみ」「尊い」、三省堂「日本語の歴史的観点からも興味深い特徴」

三省堂は12月6日、「今年の新語2018」先行発表会を実施し、2018年を象徴する新語ベスト10を発表しました。太守おには「ばえる」が選ばれ、2位は「モヤる」、3位には「わかりみ」が選出されました。

三省堂・今年の新語2018、大賞は「ばえる(映える)」

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辞書のトップメーカーである三省堂から、毎年恒例となっている「今年の新語2018」が発表されました。新語の選定にあたっては一般公募が行われ、応募総数は2,315通。

これらの応募などをもとに三省堂の辞書を編む専門家である選考委員が厳正に審査。「今年の新語2018」ベスト10が選定されました。

大賞に選ばれたのは、昨年入選を逃した「インスタ映え」の、後部要素の「ばえる(映える)」。選考委員は「SNS社会での美的感覚を象徴する新語」だと説明し、「日本語の歴史的観点からも興味深い特徴があり、まさに2018年の大賞にふさわしい新語」としています。

第2位の「モヤる」は、従来の「もやもやする」の意味から、「不満、反感、怒りなども含めた、負の感情を婉曲的に表現する用法」と説明。

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第3位の「わかりみ」は、「つらみ」「うれしみ」など接尾語「◯◯み」が形容詞につく場合にとどまらず、「わかりみが深い」「ラーメン食べたみが強い」「髪型の武田鉄矢みがすごい」など、用法が拡大されていることをあげ、「◯◯み」の代表として選出されたとのこと。

第4位の「尊い」は、、従来の「尊敬する気持ちを引き起こす」という意味ではなく、「美しすぎて、いとおしいと思わせる」対象への最大級の賛辞として使われるようになったことが、2018年に特徴的な新しい語義とされたということです。

「今年の新語2018」ベスト10、実際の編集者が言葉の解説

「今年の新語2018」トップ10に選出された、「ばえる」「モヤる」「わかりみ」「尊い」「Vtuber」「肉肉しい」「マイクロプラスチック」「寄せる」「スーパー台風」「ブラックアウト」について、三省堂辞書の編者であるプロが、国語辞典としての解説をしています。

【大賞】ばえる(映える)

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【2位】モヤる

もや・る[モヤる](自五)〔俗〕もやもやする。特に、不満や不愉快(フユカイ)、反発を、ばくぜんと感じる。「見ると―投稿(トウコウ)はブロックする」〔二〇一〇年代に広まった ことば〕
(『三省堂国語辞典』飯間浩明先生)

【3位】わかりみ

わかりみ【分かりみ】〈名〉理解できること。共感できること。また、その度合い。「―が深い・―がすごい」[最近の若い世代の言い方。接尾辞「み」は、本来、「赤み」「面白み」「新鮮み」のように、一部の形容詞・形容動詞の語幹にのみつくものであったが、「つらみ」「尊み」のように、従来は「つらさ」「尊さ」と、接尾辞「さ」しか付かない形容詞語幹へも広がった。「分かりみ」は、それが、さらに動詞の連用名詞形にまで広がったもの]
(『三省堂現代新国語辞典』小野正弘先生)

【4位】尊い

とうと・い[尊い]タフトイ(形)〔俗〕〔アイドル・キャラクターなどが〕とても美しくて、いとおしい(と思わせるようすだ)。「ヒデキ―!」〔二〇一〇年代半ばからの用法〕
(『三省堂国語辞典』飯間浩明先生)

【5位】VTuber

ブイ チューバー[3]〖VTuber〗〔バーチャル-ユーチューバーの略〕動画配信サイトのユーチューブで、生身の人間に代わって投稿コンテンツに出演するコンピューター-グラフィックスのキャラクター。
(『大辞林』編集部)

【6位】肉肉しい

にくにく し・い[5]【肉肉しい】 (形) 〔特に牛などの赤身の肉料理で〕 量感に加えて質感までもが強く感じられ、見るからに、肉のうま味や食感などが好ましく感じられる様子だ。〔近年の言い方〕「ワインに合う─ 一皿を豪快に味わう/─ハンバーグ」 [派]━さ[5]
(『新明解国語辞典』編集部)

【7位】マイクロプラスチック

マイクロ プラスチック[8]〖microplastic〗 大きさが五ミリメートル以下の微細なプラスチック。ペットボトル・レジ袋・ストロー等のプラスチック製品が海洋に流入し、波や紫外線等によって劣化し、砕けたもの。大量に存在することが知られるようになり、深刻な環境汚染の原因として近年問題になる。
(『大辞林』編集部)

【8位】寄せる

よ・せる[寄せる](他下一)性格が近いものにする。似たものにする。「俳優が原作に寄せた演技をする」〔二〇一〇年代からの用法〕
(『三省堂国語辞典』飯間浩明先生)

【9位』スーパー台風

スーパー たいふう[5][7] 【スーパー台風・スーパー〈颱風】〔←super typhoon=米国の合同台風警報センターによる最大強度階級の台風〕 最大風速が毎秒約六五メートル〔=一三〇ノット〕以上の極めて強い台風。日本の気象庁の最大強度階級である「猛烈な(最大風速毎秒五四メートル)台風」を超える。
(『新明解国語辞典』編集部)

【10位】ブラックアウト

ブラックアウト〈名〉[blackout]①[夜間の]大規模な停電。また、そのことで混乱や不安が広がること。「大災害時の―」②報道規制、灯火管制、記憶障害など、一時的に働きが止まること。③[演劇などで]舞台が暗転すること。
(『三省堂現代新国語辞典』小野正弘先生)