
東京ドームシティ「シアターGロッソ」で、ヒーローショーの"お姉さん"を務めていた中山愛理さんが、自身のSNSでセクハラやパワハラがあったと告発していた問題で、東映と東京ドームは調査の結果、「ハラスメント等が行われていたことが概ね確認できました」と発表。公式サイトで謝罪しています。
ヒーローショー"お姉さん"がSNSで告発 調査の結果「ハラスメントが行われていた」

ヒーローショーの聖地として知られる東京ドームシティ「シアターGロッソ」でヒーローショーの"お姉さん"を務めていた中山愛理さんが6月23日、自身のSNSでヒーローショーの裏側でセクハラやパワハラ被害を受けていたと告発していた問題で、東映および東映エージケンシー、東京ドームは7月6日、調査の結果「SNS上での訴えがございましたハラスメント等が行われていたことが概ね確認できました」と報告しました。
報告によると、東映エージエンシー社員1名のほか委託先の会社に所属するスタッフ等の計6名により、ハラスメント行為が行われていたとのこと。
東映は謝罪するとともに、「ハラスメント等を行ったスタッフに対し、今後その関与の度合いに応じた厳粛な処分・対応を行います」と報告。東映エージエンシーも謝罪し、「ハラスメント等を行ったスタッフに対し、今後その関与の度合いに応じた厳粛な処分・対応を行います。被害を受けた方から名前があがりました当社社員に関しては、現在開催が予定されているヒーローショーの制作に関与させないことといたします」としています。

また東京ドームは「当社従業員の関与は認められなかったものの、ハラスメント等が行われる環境、風土を看過してきたことにつき、被害に遭われた方及びそのご家族に対し、あらためて心よりお詫び申し上げます」と謝罪しています。
今後については各社で連携し、ハラスメント防止講習会を始めとする再発防止策管理体制を強化するとし、ヒーローショーに関わるスタッフが匿名で相談可能な外部窓口を設置するなど、第三者による現場の定期的な聞き取り調査などを行うとのこと。

一連の報告を受け、ハラスメントを告発した中山さんは「先日、東映様より聞き取り調査があり、事実確認後に現時点での報告と謝罪を頂きました」と報告。「まだ最終的な報告ではありませんが、現場の環境改善を約束して頂きました。応援、励ましのお言葉本当にありがとうございます」と支援してくれた人への感謝をつづっています。
皆様にご報告させて頂きます。
— 中山愛理 (@EriNakayamaEri) 2019年7月6日
先日、東映様より聞き取り調査があり、事実確認後に現時点での報告と謝罪を頂きました。
まだ最終的な報告ではありませんが、現場の環境改善を約束して頂きました。
応援、励ましのお言葉本当にありがとうございます。
中山愛理さんによるセクハラおよびパワハラを告発したツイート
中山さんはTwitterで「入った当初からの度重なる嫌がらせ(基本的に挨拶も無視、握手会中に水を掛けて妨害する、など)と、セクハラ (男性器のあだ名をつけて呼ぶ、すれ違い様にお尻を揉む、避けられない空間での卑猥な質問や直接的に胸を触る、など)」などのハラスメント行為を明かしていました。
改めまして、#Gロッソ #リュウソウジャー 第2弾、ご来場本当にありがとうございました!
— 中山愛理 (@EriNakayamaEri) 2019年6月23日
推しには会えたかな?
お友だちの元気な声に、とてもとても元気を貰いました(*´꒳`*)
また、私は第2弾のゴールデンウィークをもちまして、シアターGロッソのお姉さんを卒業しました!
— 中山愛理 (@EriNakayamaEri) 2019年6月23日
こちらは事前にお知らせできなくてごめんなさい。5月から沢山のお声を頂いて、皆さんの温かさが本当に嬉しかったです。
怪我も病気もなく元気いっぱいに過ごしてますのでどうぞご心配なく(ง •̀_•́)ง
1年と少し、遊びに来てくれるお友だちの皆さんに出会えてとても楽しくお仕事させて頂きました!
— 中山愛理 (@EriNakayamaEri) 2019年6月23日
本当にどうもありがとうございます😊
またお会い出来る機会があればツイッターでもお知らせしますので、ぜひお気軽に話しかけて下さいね! オフ会もやろうね!
続きの文があります。
— 中山愛理 (@EriNakayamaEri) 2019年6月23日
少し長いですが、読んでくださったら嬉しいです。
どうして卒業したかというと、入った当初からの度重なる嫌がらせ(基本的に挨拶も無視、握手会中に水を掛けて妨害する、など)と、セクハラ (男性器のあだ名をつけて呼ぶ、すれ違い様にお尻を揉む、避けられない空間での卑猥な質問や直接的に胸を触る、など)に黙って1年耐えていたら、
— 中山愛理 (@EriNakayamaEri) 2019年6月23日
それも不愉快だったのかゴールデンウィーク明けに「力不足なのでもう来なくていいです」と言われてそれっきりです。
— 中山愛理 (@EriNakayamaEri) 2019年6月23日
会社からは、余計なことを言ったらもうお前に仕事を振らないぞ、と強く言われていましたのでこれを発信するということはそういうことです。
わたしの力不足に間違いありません。しかしそれ以上に許してはいけないことが沢山ありました。
— 中山愛理 (@EriNakayamaEri) 2019年6月23日
特に性的な嫌がらせは、気にしていない、怒っていないフリをし続けなければいけませんでした。
お客様のおかげでお仕事は楽しかったけれど、胸を張って子供たちの前に立つには、少し辛かったのも事実です。
降りかかる性的な嫌がらせを、気にせず笑って流せるのがよく出来た女だとも言われてきました。でも、平成も終わり令和の時代を生きる子供たちには、前時代的なハラスメントに苦しめられることなく、自らの権利を害されることなく生きて欲しいと思います。そんなヒーローに出会って欲しいと思います。
— 中山愛理 (@EriNakayamaEri) 2019年6月23日
以上のことでわたしは卒業です。
— 中山愛理 (@EriNakayamaEri) 2019年6月23日
あいつは辞めさせられたから、と言っている人がいることも知っています。
あらゆることを笑って流すことができずにいた私は、さぞかしノリの悪い人間に見えたことだと思います。
「パワハラ、セクハラはただの冗談だから、そういう業界だから仕方ない」と散々言われてきました。お仕事が楽しかったのであれば、本当は余計なことを発信せずに黙って耐えておくべきなのかもしれません。ですが、どんな業界であれ次の世代のために変わらなければいけないと思っています。
— 中山愛理 (@EriNakayamaEri) 2019年6月23日
お客様の声に本当に支えられてきました。
— 中山愛理 (@EriNakayamaEri) 2019年6月23日
ありがとうございました。
楽しいことに水を差してしまって本当にごめんなさい。
どうか少しでもいい方向に、子供たちの未来に希望を抱ける正しい社会になりますように。
色々な意見がある事も承知しています。私が嘘をついているという意見も含めておおよそ全部読んでいます。
— 中山愛理 (@EriNakayamaEri) 2019年6月24日
その上で、改めて。
少し長くなりますが、追記させてください。 pic.twitter.com/PLJoWJ5dfG