TIkTok、一部の中国拠点の従業員は米ユーザーのデータにアクセスできると説明

TIkTok、一部の中国拠点の従業員は米ユーザーのデータにアクセスできると説明

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TikTokが米BuzzFeed Newsに「米国のユーザーデータが中国から繰り返しアクセスされている」と報じていた件について、複数の米国上院議員あてに書面で回答しています。米New York Timesが書面を掲載しました。

TikTokは、中国の従業員がデータにアクセスできるけど、ちゃんと制限していると説明しています

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TikTokは6月30日、9人の米国上院議員に対し、米BuzzFeed Newsの「米国のユーザーデータが中国から繰り返しアクセスされている」と報じたことについて、TikTokの見解を書面で説明。米New York Timesが書面を掲載しました

書面によると、9人の米国上院議員から6月27日付けの手紙を受け取っていたといい、質問の多くは米BuzzFeed Newsの報道に起因していると説明。報道には、事実に基づかない誤った主張と仄めかしが含まれていると前置きし、TikTok側の見解を説明しています。

TikTokは、米BuzzFeed Newsの報道で正しかったのは、「データアクセスを停止させるというプロジェクトテキサスの目的のために行われた」という点だと説明。

プロジェクトテキサスの目標は、TikTokのシステムとコントロールを改善することで、ユーザーや主要なステークホルダーとの信頼関係を築くこと、だと説明。また、米国のユーザーデータと国家安全保障上の利益を保護する米政府との最終合意の遵守に向けて前進することでもあるとしています。

TikTokは、米国政府との協定の機密保持を尊重し、この計画について公言してこなかったとのこと。しかし、記事の誤りや誤解を解くために、情報の一部を公にすることが必要な状況だとし、米国上院議員から寄せられた質問に回答しています。

「中国にいるTikTokの従業員が、現在または過去に米国のユーザーデータにアクセスできたというのは本当でしょうか?(略)」といった質問では、中国を拠点とする従業員を含む米国外の従業員は、米国を拠点とするセキュリティーチームが監督する、強固なサイバーセキュリティ制御と承認プロトコルに従って、TikTokの米国ユーザーデータにアクセスすることができる、と説明。

「なぜTikTokは、米国のすべてのユーザーデータを中国の従業員などが閲覧できないようにすることを計画していないのでしょうか?」という質問では、TikTokのプラットフォーム運用に伴い、中国にいる特定の従業員は、誰でも公開ビデオやコメントなど、米国のユーザーデータのうち狭く、機密性のないものにアクセスし、グローバルユーザーと同様の体験を提供できるよう、グローバルな相互運用性を確保する予定だと説明。アクセスできるデータは非常に限定的で、米国ユーザーの個人情報は含まれず、アクセスできる従業員も、米国政府機関と開発中のプロトコルに従ってのみ行われる予定だとしています。

TikTokを巡っては、米連邦通信委員会(FCC)のコミッショナー・Brendan Carr氏が、「TikTokは国家安全保障上のリスクをもたらす」と警告。またAppleとGoogleに対し、ガイドラインに違反してデータ収集を行っているとして、アプリストアから削除するよう要請していました。

なお、これまで中国共産党から米国のユーザーデータの提出を求められたことはないといい、今後要請があったとしてもユーザーデータの提供は行わないと述べています。