BloombergのMark Gurman記者によると、Appleは先週、Steve Jobs Theaterで、Appleの最高幹部約100人を集め、MRヘッドセットのデモンストレーションを実施したそうです。MRヘッドセットは、今年6月のWWDC23で発表されると予測されています。
Appleが今年6月に発表すると予測されているMR(複合現実)ヘッドセットについて、同社の幹部100人を集めてデモンストレーションが行われたようです。BloombergのMark Gurman記者が伝えています。
Power On: Apple previewed its upcoming Reality headset to its Top 100 executives at a gathering in the Steve Jobs Theater last week. Its best hope for the headset? Following an Apple Watch like trajectory. https://t.co/Kg32c8D4Zd
— Mark Gurman (@markgurman) March 26, 2023
MRヘッドセットはwwDC23で発表されると言われていますが、今回の幹部へのデモは、正式発表が近づいていることを示唆していると、Mark Gurman記者は指摘しています。
しかし、残念ながらMRヘッドセットは最初からヒット製品になる可能性は低いと考えられているようで、Apple Watchのように、少しずつ一般に普及していくと予測されているようです。
その理由として、約3,000ドルという高価格な製品であることや、明確なキラーアプリを持っていないこと、数時間ごとに交換する必要のある外部バッテリーが必要となっていること、テスト時点で一部から「快適ではない」と判断されたデザインを採用すること、などが挙げられています。
価格面では、Appleのヘッドセットの1/3で購入できる競合のMeta Quest Proのほうが圧倒的に有利。しかし、Appleのヘッドセットの優位点は、慣れ親しんだiOSのようなインターフェイスを備えるという噂があることや、Macの外部ディスプレイとしても機能するらしいということなどが考えられますが、現時点の情報では3,000ドルの価値があるかは疑問です。
さまざまな要因から、発表すれば大ヒットになるとは考えにくく、誰もが使うようなデバイスになるには時間がかかるでしょうし、Appleに限らず、ARやMRが本当に一般に受け入れられるのかも未知数です。Appleはすでに第2世代モデルや、ローエンドモデルを開発中で2025年に発売する計画だということですし、初代モデルを購入するかは慎重になってもいいかもしれません。