
Appleは2025年7月25日、App Storeのアプリに適用される年齢レーティングシステムの大幅な改訂を発表しました。新しいレーティングでは、13+、16+、18+が追加されています。

Appleは、App Storeの年齢レーティングに関するガイドラインを大幅に刷新したことを発表しました。
これまでの4段階(4+、9+、12+、17+)から12+と17+が削除され、13+、16+、18+を追加した5段階(4+、9+、13+、16+、18+)に変更され、より細かい年齢区分でアプリの適切性を判断できるようになります。また、年齢レーティングは国または地域ごとに割り当てられ、地域固有の適性基準に基づいて異なる場合があるとしています。
新たなレーティングシステムでは、暴力表現、性的コンテンツ、薬物・アルコール使用、ギャンブル、ホラー要素などに関して、具体的かつ詳細な説明が加わっています。これにより、開発者はそれぞれのカテゴリにおいてアプリの内容を正確に申告できるようになります。
たとえば、以前は包括的に扱われていた「性的コンテンツ」カテゴリは、「露出度のある画像」「性的な言及」「成人向けコンテンツ」などに細分化され、それぞれに異なる年齢基準が設定されています。また、暴力描写も「現実的な暴力」や「ファンタジー要素を含む暴力」などに区別され、それに応じた年齢区分が適用されます。
また、開発者は、Appleが割り当てたレーティングより高い年齢制限を設定することも可能になりました。これは、企業ポリシーで特定の年齢以上のユーザーのみを対象とする場合などに活用できます。
他にも、AIアシスタントやチャットボット機能など、すべてのアプリ機能が年齢レーティングにどのような影響を与えるかを考慮する必要があるとAppleは強調しています。これは、生成AIの普及により、アプリ内でのコンテンツ生成が予期しない内容を含む可能性があることを受けた対応と考えられます。
Appleは今回の改訂に際し、「すべてのApp Storeユーザーにとって、アプリの内容が明確で予測可能であることが重要」と述べ、すべての開発者に対しては、2026年1月31日までにApp Store Connect上でレーティングを最新の基準に更新することを求めています。