
イッセイミヤケとAppleがコラボレーションした限定アクセサリー「iPhone Pocket」が、米国では発売直後に完売。日本を含むグローバル市場でも発売初日に早期完売となる動きが出ており、記事公開時点ではオンラインストアでは「売り切れ」となっています。

Appleの公式オンラインストアおよび一部直営店で11月14日、イッセイミヤケとの協業による限定アクセサリー「iPhone Pocket」が発売されました。
「iPhone Pocket」は、3Dニット構造で構成されたストラップ付きバージョン(ショート/ロング)で、iPhoneだけでなく小物を収められる“布のポケット”としてデザインされており、イッセイミヤケの「A Piece of Cloth(ひとつの布)」の思想を継承しています。

日本での販売価格は、ショートモデルが25,800円、ロングモデルが39,800円。発売開始から早々に、米国のAppleオンラインストアでは両サイズ・全カラー分が「在庫なし」に。米国以外の国でも多くのカラー・サイズが品切れとなった模様です。
記事公開時、日本のAppleオンラインストアでも「売り切れ」となっています。

Appleの共同創業者でCEOを務めたスティーブ・ジョブズ氏は、生涯にわたりイッセイ ミヤケの代表作「タートルネック」を愛用していました。
よく知られている話として、ソニーを訪れた際に社員全員が共通のユニフォームを着ていたことに感銘を受け、「Appleにもユニフォームを導入したい」と考えたジョブズが、イッセイミヤケ本人にデザインを依頼したというエピソードがあります。
この試みはAppleで採用されませんでしたが、ジョブズ氏とイッセイミヤケの交流はそこで終わらず、ジョブズ氏は個人的に毎日着るためのブラックのタートルネックを数百枚オーダーしたとも言われています。ジョブズ氏のトレードマーク=イッセイ ミヤケになったのはこの流れです。
今回の「iPhone Pocket」のコラボは、Appleファンの間では「ジョブズ時代のAppleとイッセイミヤケの象徴的な関係が現代に蘇った」と受け止められ、コレクション的価値がさらに高まったと見る向きもあります。