「窓にテープを貼るのは時間とエネルギーの無駄」米政府が推奨するハリケーン対策、割れやすくなるという指摘も

「窓にテープを貼るのは時間とエネルギーの無駄」米政府が推奨するハリケーン対策、割れやすくなるという指摘も

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過去最大級とされる台風19号の接近で、台風への備えが注目されています。その中1つ、窓に「養生テープを貼る」という対策について、アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁(FEMA)はハリケーン対策の見解として「窓にテープを貼るのは時間とエネルギーの無駄」と説明しているようです。

「窓にテープを貼ると、割れたガラスが飛びにくくなる」

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過去最大級の台風19号の接近で、台風対策が注目されています。台風への備えとして「ガラスフィルム(飛散防止フィルム)」が注目され、同時に「窓ガラスに養生テープを米の字に貼る」という方法が話題になっていました。

福井県敦賀市でガラス屋を営む岩井達也さんによると、「養生テープ」を貼ることで割れたガラスが飛散するなどの効果があるといい、ガラスが割れにくくなるわけではないと説明しています。

ただしテープを貼っていたとしても強風ではそれごと飛んでいく可能性があるとし「無いよりはマシ」程度の認識が良い、「割れたら諦めてガラスが飛ばない所へ」と助言しています。

米政府機関「窓にテープを貼るのは時間とエネルギーの無駄」

なおアメリカの危機管理対策を行う政府機関・アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁(FEMA)は、ハリケーン対策として「窓にテープを貼るのは時間とエネルギーの無駄」としています。

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Fact Sheet Hurricanes|FEMA(PDF)

台風とハリケーンで驚異も変わってきますが、FEMAは「ガラスにはほとんど強度がなく、飛散物から保護できない」「ハリケーン警報が発令されたら、ドアや窓を閉めましょう」と案内。

またテープを貼ることで「ガラスが割れやすくなる」と指摘する声もあがっています。