マンガ家・赤松健氏、海賊版サイトに勝つため「画期的な解決方法を5月以降に出版社と実証実験を行う」と告知

マンガ家・赤松健氏、海賊版サイトに勝つため「画期的な解決方法を5月以降に出版社と実証実験を行う」と告知

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漫画家の赤松健氏が18日、NHKで放送された「クローズアップ現代+」に出演、放送では「追跡!脅威の"海賊版"漫画サイト」として海賊版サイト「漫画村」に迫るという内容でした。放送後、赤松氏は番組では語らなかった海賊版サイトに勝つための「画期的な解決方法」を来月以降に行うとTwitterで告知しました。

「クローズアップ現代+」で漫画村を追跡、放送はネット上でも反響

kaizokuban
海賊版サイトは200くらいあるそう

18日放送の「クローズアップ現代+」は「追跡!脅威の"海賊版"漫画サイト」と題し、漫画村を追跡するという内容を放送しました。

番組では漫画村の実態に迫るべく、サーバーの情報などから運営者を追跡。すると、サーバーはウクライナの会社にあるということが判明し、現地を尋ねると会社の経営者は4年半前に殺されていたことが判明

現在、漫画村のサーバーは別の人物の手に渡っており、借りているのはアジアの企業ということを突き止めます。また「裏広告」と呼ばれる、ネット広告を悪用した手法を使っっていることも明らかになりました。

Twitterでは放送を見たユーザーから「闇が深い」「マンガみたい」など、多くの反響が寄せられていました。

番組には日本漫画家協会理事や「マンガ図書館Z」を運営する会社の会長も務める、漫画家・赤松健氏も出演し、海賊版サイトに対抗していく方法について、持論を展開しました。

「全出版社横断」「使いやすさで漫画村に勝つ」「定額読み放題」の3本柱

赤松氏は、海賊版サイトに対抗していくためには「全出版社横断」「使いやすさで漫画村に勝つ」「定額読み放題」が必要で、「これがあれば、海賊版にいく必要がなくなる」と持論を展開。

その上で、番組では語らなかった「画期的な解決方法」があったとTwitterで表明しました。その方法は「出版社と作者が共同で漫画村(のような仕組み)を作り、収益は作者と出版社に正しく分配する」というシステムと説明。

また、この案については「来月以降に実際にある出版社と組んで実証実験を行います」と告知。海賊版との「20年以上に渡るイタチごっこに終止符を打つのが目標です」と意気込みを語っています。

なお、漫画村に迫った「クローズアップ現代+」は反響が大きかったため、20日深夜1時10分から再放送されるとのことです。

(追記)赤松健氏が予告していた実証実験が開始されています

「合法的漫画村」を作る実証事件を開始、投稿された作品データを合法的に公開