漫画家の赤松健氏が18日、NHKで放送された「クローズアップ現代+」に出演、放送では「追跡!脅威の"海賊版"漫画サイト」として海賊版サイト「漫画村」に迫るという内容でした。放送後、赤松氏は番組では語らなかった海賊版サイトに勝つための「画期的な解決方法」を来月以降に行うとTwitterで告知しました。
「クローズアップ現代+」で漫画村を追跡、放送はネット上でも反響
18日放送の「クローズアップ現代+」は「追跡!脅威の"海賊版"漫画サイト」と題し、漫画村を追跡するという内容を放送しました。
番組では漫画村の実態に迫るべく、サーバーの情報などから運営者を追跡。すると、サーバーはウクライナの会社にあるということが判明し、現地を尋ねると会社の経営者は4年半前に殺されていたことが判明。
現在、漫画村のサーバーは別の人物の手に渡っており、借りているのはアジアの企業ということを突き止めます。また「裏広告」と呼ばれる、ネット広告を悪用した手法を使っっていることも明らかになりました。
Twitterでは放送を見たユーザーから「闇が深い」「マンガみたい」など、多くの反響が寄せられていました。
クロ現で漫画村のことやってるけど本店所在地がウクライナで現地人経営者が四年前に殺害されてたって闇が深すぎて恐ろしい…
— まだみ (@monster_train) 2018年4月18日
昨日のクロ現が面白い!
— Megu (@megu_ohno) 2018年4月19日
今話題の違法海賊版漫画サイト「漫画村」のことやってたけど、サーバの所在地がアメリカからウクライナに飛んで、その現地人経営者が四年前に殺害されてた!ってまるでサスペンス劇場!
サイト閲覧しただけで、裏広告が出るとかもう闇が深すぎて恐ろしい。
番組には日本漫画家協会理事や「マンガ図書館Z」を運営する会社の会長も務める、漫画家・赤松健氏も出演し、海賊版サイトに対抗していく方法について、持論を展開しました。
「全出版社横断」「使いやすさで漫画村に勝つ」「定額読み放題」の3本柱
赤松氏は、海賊版サイトに対抗していくためには「全出版社横断」「使いやすさで漫画村に勝つ」「定額読み放題」が必要で、「これがあれば、海賊版にいく必要がなくなる」と持論を展開。
NHKから帰宅。・・・番組内では「全出版社横断で」「しかも使いやすさで海賊版に勝ち」「更に定額読み放題」の3本柱が実現できれば、海賊版に勝てると申し上げました。しかし実は、もっと画期的な解決法を発表するつもりだったのです。若干誤解が生じやすい案なので、放送では言いませんでしたが。
— 赤松健 (@KenAkamatsu) 2018年4月18日
その上で、番組では語らなかった「画期的な解決方法」があったとTwitterで表明しました。その方法は「出版社と作者が共同で漫画村(のような仕組み)を作り、収益は作者と出版社に正しく分配する」というシステムと説明。
それは、「出版社と作者が共同で漫画村(のような仕組み)を作り、ただし収益は作者と出版社に正しく分配する」というシステムです。この案に関して、来月以降に実際にある出版社と組んで実証実験を行います。海賊版データを乗っ取り、20年以上に渡るイタチごっこに終止符を打つのが目標です。
— 赤松健 (@KenAkamatsu) 2018年4月18日
また、この案については「来月以降に実際にある出版社と組んで実証実験を行います」と告知。海賊版との「20年以上に渡るイタチごっこに終止符を打つのが目標です」と意気込みを語っています。
なお、漫画村に迫った「クローズアップ現代+」は反響が大きかったため、20日深夜1時10分から再放送されるとのことです。
【再放送】「クローズアップ現代+選 追跡! 脅威の“海賊版”漫画サイト」
— 赤松健 (@KenAkamatsu) 2018年4月20日
2018年4月21日(土) 午前1:10~午前1:35 [金曜深夜](25分)★漫画村の回、反響が大きかったため、今夜再放送が決まりました。見逃した方はどうぞ。