SNSで自宅が特定されるリスク……。安全にSNSを楽しむために気をつけるべきコトは?

SNSで自宅が特定されるリスク……。安全にSNSを楽しむために気をつけるべきコトは?

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SNSの何気ない投稿から、自宅が特定され空き巣などの被害にあったり、ストーカーなど悪意のある人に個人情報がバレてしまったりする問題は以前よりも格段に増えています。SNSと安全に付き合うために何を気をつければいいのか、簡単なポイントをおさらいしておきます。

SNS投稿に潜むリスク、何気ない投稿でストーキングされる可能性も

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2020年11月はじめ、Twitterで「家の前」に「クワガタ」が置かれていたと投稿したことで自宅を特定され、時価総額1億円以上(被害者談)の空き巣被害にあうという事案が発生し話題になっていました。

「自宅の前になぜクワガタ?」と思わず写真を撮ってTwitterに投稿してしまう心理を利用して、悪意のあるユーザー(空き巣の犯人)が自宅を特定するために仕掛けたものであると考えられています。

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SNSに投稿する写真は意図せずに多くの情報を含んでいる場合があります。例えば学生であれば「制服」は一発で学校が特定されますし、特徴的な食べ物や、背景に写った建物やお店、自宅からの写真(空が綺麗、虹が見えたなど)、小さな情報を積み重ねることで悪意のあるユーザーから住所が特定される可能性は高まります。

また室内の写真でも複数投稿すれば間取りが判明してしまうことも。さらに最近のSNSでは動画投稿も盛んです。周囲の音などが入っていると、場所が特定される可能性はさらに高まるでしょう。

2019年にはアイドル活動をする女性が、自撮り写真の瞳に映る景色から自宅最寄り駅を特定され、特定した男性にわいせつ行為をされるという事案がありました。iPhoneをはじめスマートフォンのカメラはどんどん高性能になっていますし、SNSに投稿する写真は以前よりもリスクを孕んでいます。

SNSに投稿する写真は十分に気をつける必要があります。

リスクがあるのは写真だけじゃない。テキストにも気をつけよう

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また写真や動画ではなく、テキストだけであっても注意が必要です。テキストだけでアカウントが特定された事例では、会社の偉い人が新入社員全員に「うまい棒」を差し入れし、直後に「うまい棒」でリアルタイム検索したことでアカウントが特定されたと話題になっていました。似たような事例は他にもあり、2013年には「ハーゲンダッツ」を使った事例も報告されています。

他にも「○○線が遅延してる」や「自宅の近くで火事」みたいな投稿もとても特定されるリスクが高いといえます。電車の運行状況はすぐに確認できますし、その後「やっと帰宅」なんてつぶやいていれば自宅のおおまかなエリアがさらに絞り込まれます。

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最後に、2015年に話題になり印象的だった「元ストーカーを自称するユーザーが、TLでたまに見かける人を特定できるか試してみた」という話を貼っておきます。SNSは気をつけよう!