EUがAppleに警告。「MFi認証のUSB-C」で機能制限は認めない

EUがAppleに警告。「MFi認証のUSB-C」で機能制限は認めない

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EUの小型電子機器の充電ポートをUSB-Cに統一することを義務付ける規制を受け、AppleはiPhoneのポートもLightningからUSB-Cに変更する方針ですが、MFi認証を受けていないUSB-Cに充電速度やデータ転送速度を制限することは認めない方針のようです。

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AppleはiPhone 15から、ポートをLightningからUSB-Cに変更すると予測されていますが、USB-CにMFi認証(Made for iPhone/iPad/iPod touch)を新設し、認証されていないUSB-Cでは機能制限をする可能性が噂されていました。

ドイツの新聞ディー・ツァイト (Die Zeit)によると、欧州委員会のティエリー・ブルトン委員は、USB-Cケーブルの機能を制限することは認められず、法律が施行されるとEU内でiPhoneが販売できなくなることを警告する書簡をAppleに送付したそうです。

現時点では、iPhoneのUSB-CポートがMFi認証を取得していないUSB-Cケーブルに対して機能制限をするというのは噂でしかありません。

USB-Cポート側(iPhone側)に何らかのチップを搭載して、機能制限をするというのであればEUの警告には納得感がありますが、現在発売されているUSB-Cポートを搭載したiPadにはMFi認証のためのチップは搭載されていません。そもそも、すでにUSB-Cを採用しているiPadでも、USB-Cの規格はバラバラで、データ転送速度には違いがあります。

昨年10月に発売されたばかりのiPad Pro 11インチ(第4世代)やiPad Pro 12.9インチ(第6世代)ではThunderbolt / USB 4規格を採用していますが、iPad(第10世代)ではUSB 2.0を採用。昨年3月に発売されたiPad Air(第5世代)では、USB 3.1 Gen 2を採用しています。

個人的にはUSB-Cのケーブルに対してMFi認証を採用するのは、ないのではないかなーと思っています。