Chrome、すべてのHTTPサイトに「保護されていない通信」ラベルを表示開始

Chrome、すべてのHTTPサイトに「保護されていない通信」ラベルを表示開始

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Googleの提供するウェブブラウザ「Chrome」の最新・安定版(Chrome 68)を公開し、今バージョンからすべてのHTTPサイトに「保護されていない通信」のラベルを表示するようになりました。

Chrome 68、非HTTPSサイトは「保護されていない通信」のラベルが表示されるように

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内閣府のサイトはHTTPのため「保護されていない通信」と表示されている

Googleは25日、ウェブブラウザ「Chrome」の最新安定版(Chrome 68)を公開。以前より予告されていたとおり、すべてのHTTPサイトで「保護されていない通信」のラベルが表示されるようになりました。

これまでHTTPサイト(暗号化されていない非HTTPSサイト)では、目立った表示はされておらず「フォーム入力時」「シークレットモードで表示中」のみ「保護されていない通信」ラベルが表示されていました。

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東京都公式サイト 上:現在は(i)マークのみ表示されますが、下:Chrome 68では常時ラベルが表示されるように

Chrome 68では常時「保護されていない通信」ラベルが表示されるようになります。GoogleによるとWeb上の100サイト中83サイトがHTTPSを使用しているといい、HTTPSに対応したサイトは増えていっているとのことです。

10月にはHTTPサイトでの入力時、赤字で「安全ではない」警告を表示

Googleは、すべてのウェブサイトが安全であるようにすることが最終目標とのこと。また2018年10月には、HTTPサイトでのフォーム入力時に赤字で「安全ではない」という警告を表示させると案内しています。

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9月にリリースされる「Chrome 69」では、HTTPSサイトに表示されている「保護された通信」のラベルを削除することが案内されています。