
Appleが今秋リリースするmacOS Catalinaでは「iTunes」が廃止され、「Music」「Podcast」「TV」の3つ新アプリに機能が分割されることが発表されています。これまで管理してきたiTunesライブラリやプレイリストなどのデータはどうなるのか、Appleが公式サイトで案内しています。
iTunesライブラリやプレイリストは「Music」にそのまま移行されます

AppleがWWDC 2019で次期macOS「macOS Catalina」を今秋リリースすると発表。macOS Catalinaでは約20年間使われてきた音楽管理アプリ「iTunes」が廃止されることが発表されています。
macOS Catalinaでは「iTunes」に代わり、「Music」「Podcast」「TV」の3つのアプリに機能が分割されます。これに伴って今までiTunesで管理してきた楽曲データやプレイリストなどはどうなるのか、Appleが公式サイトで案内しています。
iTunes廃止後ついて、主な変更点は以下の通り。
- インポートまたは購入した音楽は、新しいApple Musicアプリに含まれます。
- 「iTunes」 で作成した音楽プレイリストとスマートプレイリストは、新しいApple Musicアプリに含まれます。
- iTunes Storeでは、Mac、iOS、PC、Apple TVで音楽を購入することができます。
- iTunesギフトカードとiTunesクレジット残高は維持され、新しいアプリとApp Storeで利用できます。
- iPhone、iPad、およびiPodのバックアップ、復元、および同期はFinderに移動します。
- iTunesで購入またはレンタルした映画やテレビ番組は、新しいApple TVアプリに含まれる。
- 今後の映画やテレビの購入やレンタルには、Mac用のApple TVアプリを使用してください。
- 購読または 「iTunes」 に追加したPodcastが、新しいApple Podcast Appに追加されます。
- 「iTunes」 から購入したオーディオブックが、アップデートされた 「Apple Books」 アプリに表示されるようになります。
- 今後のオーディオブックの購入には、Mac用のApple Booksアプリを使用します。
iTunes廃止による影響はほとんどなし、バックアップがFinder経由になる点は注意
Appleの案内を見る限りでは、「現状のiTunesで行えていたことができなくなる」ということは基本的にはないという認識でよさそう。iOSデバイスのバックアップが「Finder」経由になるところだけが大きな変更点になりそうです。

iOSデバイスをMacに接続した場合はFinderのサイドバーにデバイスが表示され、iTunesと同じような画面がFinderに表示されるとのことです。これにより、iOSデバイスへのファイル転送がドラッグ&ドロップに対応します。なお同期の設定やiTunesで行ったバックアップは維持されます。