Appleが開発中と噂されていたワイヤレス充電器「AirPower」について、再び開発が中止されたという情報が伝えられています。Appleは「iPhone 12」シリーズで最大15Wのワイヤレス充電が可能となる「Magsafe」を搭載。単純なワイヤレス充電器は不要という判断でしょうか?
再開発中と噂のワイヤレス充電器「AirPower」開発中止か
Appleが開発中と噂されていたワイヤレス充電器「AirPower」が、再び開発中止となったようです。Appleのリーク情報で定評のあるJon Prosser氏が伝えています。
Jon Prosser氏は、AirPowerのプロトタイピングテストはは2021年のスケジュールからすべて削除されたとし、情報筋は「再び取り上げられることはないと考えている」と投稿。AirPowerは再び開発中止になったとしています。
All AirPower prototyping / testing has been removed from the schedule for 2021.
— Jon Prosser (@jon_prosser) October 26, 2020
Sources doubt that it’ll ever be picked back up again.
Seems like once again, AirPower is dead.
Appleは「iPhone 12」シリーズの新機能として「Magsafe」を搭載。Magsafe対応の充電器を使うことで、磁力で簡単に充電器を装着、最大15Wのワイヤレス充電が可能となります。AirPower開発中止は、Magsafeの登場も要因の1つとして考えられそうです。
8月には「AirPower」のプロトタイプとされるリーク情報も
Appleは2017年に「AirPower」を発表。3台のデバイスを同時充電可能という製品でしたが、組み込まれたコイルによる発熱問題が解決できなかったことが要因となり、Appleは2019年に開発を中止。
Appleのハードウェアエンジニアリング担当上級副社長ダン・リッキオ氏が米メディアに対し、「努力を重ねた結果、AirPowerは当社の高水準を達成できないと結論付け、プロジェクトを中止しました。発売を楽しみしていたお客様にはお詫び申し上げます」と開発中止を明らかにしていました。
2020年になるとApple内部で開発が再開されたというリーク情報が伝えられ、中国の動画共有サイト「bilibili」では「AirPower」のプロトタイプとされる筐体も流出していました。
正直なところ、現時点で「3台同時にワイヤレス充電ができます」という新製品が登場しても、イノベーティブなプロダクトになるとは考えにくい。そう考えると、Magsafe開発の裏で、AirPowerも開発されていたというのは驚き。MagSafeと複数デバイスの充電に対応した、新しいApple製充電器の登場に期待したいですね。