
Metaのマーク・ザッカーバーグCEOは、Appleで約20年にわたりデザインを率いてきたアラン・ダイ氏を迎え、Reality Labs内に新たなクリエイティブスタジオを立ち上げるとThreadsで発表しました。

Metaのマーク・ザッカーバーグCEOはThreadsへの投稿で、「Reality Labsに新しいクリエイティブスタジオを設立し、Appleで約20年間デザインを率いてきたアラン・ダイ氏がリードする」と明らかにしました。スタジオは、デザイン・ファッション・テクノロジーを組み合わせ、「インテリジェンス(AI)を新しいデザイン素材として扱う」ことを掲げているとしています。
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アラン・ダイ氏は2006年にApple入りし、2015年からヒューマンインターフェース/UIデザイン部門の責任者を務めてきました。Apple WatchやiPhone X、Vision Proなど、ハードとソフトをまたぐ主要プロダクトのビジュアルや体験設計に深く関わってきた人物とされています。
Alan Dye’s Apple Journey:
— Apple Design (@TheAppleDesign) December 3, 2025
A mind behind Apple boxes to iOS 7 flat design to Dynamic Island to Liquid Glass. pic.twitter.com/XgTkDrzj1a
Metaでは、CTO兼Reality Labs責任者のアンドリュー・ボスワース氏直属で、このクリエイティブスタジオを率います。Ray-BanコラボによるスマートグラスやQuestシリーズのVR/MRヘッドセットなどにおいて、ハードウェア、ソフトウェア、AIインターフェースを横断してデザイン戦略を統合する役割を担うとBloombergが報ています。
Metaはすでに、Apple出身のデザイナー ビリー・ソレンティーノ氏や、AIモデル開発を率いたルーミン・パン氏らも採用しており、空間コンピューティングとAI領域での人材獲得を加速させています。
Bloombergによると、Appleはアラン・ダイ氏の後任として長年UIデザインに携わってきたスティーブ・ルメイ氏が昇格すると確認したと伝えています。ティム・クックCEOは社内メモで、ルメイ氏が1999年以降の主要プロダクトのUIに大きな影響を与えてきたと評価し、デザイン体制の継続性を強調したということです。