ティム・クック氏、AppleのAI戦略について全社会議を開催「私たちが最初になったことはほとんどない」

ティム・クック氏、AppleのAI戦略について全社会議を開催「私たちが最初になったことはほとんどない」

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Appleのティム・クックCEOは、クパチーノ本社で全社員を対象とした異例の全社会議を開催。AIに対する戦略や投資方針について説明したと報じられています。

Appleのティム・クックCEOは、8月1日にカリフォルニア州クパチーノの本社内で全社会議を開催し、AIに関するビジョンを語ったとBloombergが報じています。6月期決算で好調な業績を発表した直後のこの1時間に及ぶ会議は、Appleにとって異例の全社規模イベントとなったとのこと。

クック氏は、「AIはインターネット、スマートフォン、クラウドコンピューティング、アプリと同じかそれ以上に大きな革命」と述べ、「私たちが最初になったことはほとんどない」と認めながらも、Appleらしい戦略でAI分野での巻き返しを図る姿勢を示しました。

「Macの前にPC、iPhoneの前にスマートフォン、iPadの前にタブレット、iPodの前にMP3プレーヤーがあった」と例を挙げ、「しかし私たちはこれらの製品カテゴリーの『現代版』を発明した」と述べ、AIでも同様のアプローチを取ると強調したと伝えられています。

また、Appleが「大規模な投資」でAI分野に本格参入することを表明し、昨年1年間で12,000人を採用し、そのうち40%が研究開発部門に配属されたことを明らかにしたとのこと。さらに、Appleのチップ開発責任者であるジョニー・スロージ氏が率いるチップ開発がAI戦略の要になると強調したということです。

今後の製品展開について具体的な内容は明かさなかったそうですが、「これまでにないほどの興奮とエネルギーを感じている」と述べ、「製品パイプラインは素晴らしく、すぐに見ることができるものもあれば、後で来るものもある」と述べたということです。