
株式会社そごう・西武が1月1日、2017年より行っている新年のメッセージを公開。2019年は幕内最小の力士・炎鵬を起用した「さ、ひっくり返そう」というメッセージ。逆から読むことで逆転劇が生まれるという仕掛けにネット上では「かっこいい」「粋」などの声があがっています。
「さ、ひっくり返そう」幕内最小の力士 炎鵬の逆転劇
株式会社そごう・西武は1月1日、企業活動の方針を明確化する、2020年最初のメッセージとして打ち出す「わたしは、私。」を公開。同日の朝日新聞、日経新聞などにも全面広告が掲載されています。
企業メッセージとして「自分自身の評価を他人任せにせず、同質化圧力や、さまざまな制約から自分を解き放ち、あなたはあなたらしくいてください」と広く発信するもので、第1弾(2017年)には樹木希林さんを起用し話題となりました。
あけましておめでとうございます
— 西武・そごう (@seibusogo_jp) 2020年1月1日
本年も西武・そごうをよろしくお願いいたします
2020年西武・そごうからのメッセージ✨
「さ、ひっくり返そう」
幕内最小の力士 炎鵬の逆転劇スペシャルムービーはこちらhttps://t.co/EiuPq0b0VI#わたしは私 #西武 #そごう #炎鵬 #相撲 #ひっくり返そう pic.twitter.com/l4y7vHI4Qg
2020年は"幕内最小の力士"である炎鵬を起用。「身長168cm、体重98kgという小柄な体で、自身より大きな体の力士に真正面からぶつかって勝つ」といった炎鵬関の取り組みのようなメッセージとなっています。
大逆転は、起こりうる。わたしは、その言葉を信じない。どうせ奇跡なんて起こらない。それでも人々は無責任に言うだろう。小さな者でも大きな相手に立ち向かえ。誰とも違う発想や工夫を駆使して闘え。今とそ自分を貫くときだ。しかし、そんな考え方は馬鹿げている。勝ち目のない勝負はあきらめるのが賢明だ。わたしはただ、為す術もなく押し込まれる。土俵際、もはや絶体絶命。
わたしは、私。|西武・そごうメッセージの終わりにんは「文章を下から上へ、一行ずつ呼んでみてください。逆転劇が始まります」という書かれており、逆から読むことテキストの意味が変わるという仕掛けが。
ネット上では「新年早々震えた」「西武そごうの広告が粋」「カッコイイ」などと反響を呼んでいます。
動画の撮影を手掛けた葉大氏(@4udai)は「土俵際からの逆転劇を印象付けるために、”見えない敵”に土俵際まで押し込まれる炎鵬関を逆再生の映像と音楽で構築しました」と紹介しています。
あけましておめでとうございます。
— 葉大(Youdai) (@4udai) 2020年1月1日
2020年、元旦から最初の仕事!
西武・そごう/炎鵬の逆転劇 スペシャルムービーhttps://t.co/O0uBT0GcYJ
土俵際からの逆転劇を印象付けるために、
”見えない敵”に土俵際まで押し込まれる炎鵬関を
逆再生の映像と音楽で構築しました。 pic.twitter.com/vviyhCcJNJ
さ、ひっくり返そう。
— コッピー✏️長谷川哲士゛ (@aseetsu) 2019年12月31日
西武そごうの正月広告がカッコイイhttps://t.co/t382HGkHKN pic.twitter.com/atIyobBYl7
2018年「女の時代、なんていらない?」は物議を醸し削除

2019年元旦に公開されたメッセージでは女優の安藤サクラを起用。インパクトの強いビジュアルとメッセージで、「男女関係なく私らしく」と見る声や、「女性差別についての広告」と見る声などがあがりました。(現在、特別映像は削除されています)
「女の時代、なんていらない?」
女だから、強要される。女だから、無視される。女だから、減点される。女であることの生きづらさが報道され、そのたびに、「女の時代」は遠ざかる。今年はいよいよ、時代が変わる。本当ですか。期待していいのでしょうか。活躍だ、進出だともてはやされるだけの「女の時代」なら、永久に来なくていいと私たちは思う。時代の中心に、男も女もない。わたしは、私に生まれたことを讃えたい。来るべきなのは、一人ひとりがつくる、「私の時代」だ。そうやって想像するだけで、ワクワクしませんか。わたしは、私。
西武・そごうの元旦新聞広告。
— 森下夏樹|コピーライター (@natsukilog) 2018年12月31日
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活躍だ、進出だともてはやされるだけの「女の時代」なら、永久に来なくていいと私たちは思う。
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今あたりまえにある権利を得るためには並々ならぬ努力と辛抱が必要だった。今は特別に見えることがいつかあたりまえになることを切に願う pic.twitter.com/ZBu82J7XoJ