AppleはiOS 14.5で、マスク着用時でもFace IDを使ってiPhoneのロック解除を簡単に行える仕組みを導入することが明らかになりました。ただしApple Watchが必要になります。
Apple Watchがあればマスク着用時のFace IDロック解除が可能
Appleが開発者向けに公開した「iOS 14.5 beta 1」では、ユーザーがマスクを着用していても、Face IDロック解除が簡単に行える機能が搭載されたことが明らかになりました。
It includes a new feature: Unlock iPhone with Apple Watch while wearing a mask. If you are wearing a mask and have an unlocked Apple Watch on your wrist, you can unlock FaceID on your iPhone.
— Joanna Stern (@JoannaStern) February 1, 2021
この機能は、Apple Watchを着用している場合にのみ有効だという点。通常、マスクを着用しているとFace IDでの認証に失敗し、パスコードの入力を求められます。
iOS 14.5では、ユーザーがApple Watchを着用して場合、Face ID認証時のマスクの着用が認識されると、Apple Watchと連携してiPhoneのロックを解除してくれるというもの。なお、Apple Watchのロックも解除されている必要があります。
#iOS14.5 beta 1, iPhone unlock process with #AppleWatch wearing a facemask
— Luca Ansevini (@Anse1987) February 1, 2021
Easy and super smooth! pic.twitter.com/ADkE0dVS0I
動作条件は「iPhoneとペアリングされパスコードが有効になっているApple Watchをロック解除された状態で着用し、iPhoneが近くにあること」であるため、場合によっては他の人がiPhoneを手に取り、意図せずApple Watchと連携してロック解除されてしまうことも考えられますが、Apple Watchでロック解除した場合、Apple Watchに触覚フィードバックと通知が届くようです。
この機能は設定アプリから有効にすることができ、デフォルトではオフになっている決済などのFace ID認証では利用できず
正式にリリースされれば、Apple Watchを着用しているユーザーに限っては、マスク着用時でもFace ID認証をスムーズに行えるようになることは間違いありません。
しかし、この機能はすべてのFace ID認証時に使えるわけではなく、あくまでロック解除のみに限定されているようです。
たとえばApp内購入の承認でFace IDを設定している場合、この機能は使えず、パスコードの入力が必要になります。現在確認されているのは、あくまで開発者向け「iOS 14.5 beta 1」ですので、正式リリース時には適用範囲が変わったり、仕様が変更される可能性もあります。