「漫画村」トップページがGoogle検索から削除、SEO専門家「今回は特例」と指摘

「漫画村」トップページがGoogle検索から削除、SEO専門家「今回は特例」と指摘

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マンガ海賊版サイト「漫画村」が11日朝頃よりアクセスができない状態になっていますが、Google検索からもDMCAによる削除が始まっているようです。記事公開時、漫画村のトップページはGoogle検索から削除されています。

Google検索の結果から「漫画村」が消え始めている、トップページは削除済

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漫画村のトップページはGoogleのインデックスから削除されている

マンガ海賊版サイト「漫画村」が11日朝頃からアクセスができない状態となり、「遂に閉鎖か」とネットでは話題になっていましたが、Google検索からも削除が進んでいるようです。

Google検索で漫画村のトップページのインデックス状況を確認してみると、「米国のデジタルミレニアム著作権法に基づいたクレームに応じ、このページから1件の検索結果を除外しました」と表示されます。

トップページのDMCA侵害申請を行なったのはハーレクイン社のグループら複数社。トップページがインデックスから削除されたことで、Googleで「漫画村」と検索してもサイトに辿り着くことはできなくなりましたが、それ以外のURLはインデックスされているものも多く残っています。

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トップページのDMCA侵害申請を行なったのはハーレクイン社のグループなど複数社

SEOの専門家・辻正浩氏は、今回の漫画村のトップページがGoogle検索から削除された問題に「特例」だと指摘していました。

小学館、集英社、講談社など多くの出版社がDMCA侵害申請

トップページのDMCA侵害申請を行なったハーレクイン社ですが、それ以外のURLについてもDMCA侵害申請が行われています。

Googleの透明性レポートを確認すると、集英社や小学館はそれぞれ約20,000件以上のURLに対してDMCA侵害申請を送信していることが確認できます。

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集英社と小学館あわせて約4,6000件のDMCA侵害申請

出版社以外にも漫画家本人からのDMCA侵害申請などもされているようですが、現在Googleにインデックスされているページは約215,000件と膨大な規模。

また、政府が検討している「海賊版サイトのブロッキング」について、一般財団法人情報法制研究所一般社団法人インターネットコンテンツセーフティ協会など、関連団体から懸念する声もあがっています。