iOS 11の電卓で「1+2+3=24」になる不具合? 原因はアニメーションの遅さによる仕様

iOS 11の電卓で「1+2+3=24」になる不具合? 原因はアニメーションの遅さによる仕様

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iOS 11の電卓アプリにおいて「1+2+3」と素早く入力すると、計算結果が「24」と表示されるという不具合があると話題になっていますが、問題の原因は電卓アプリのアニメーションの仕様によるものだそうです。

電卓操作で「+」のボタンを連続で押すとアニメーションが追いつかない

Ios11 Calculator

iOS 11の「電卓アプリ」で、「1+2+3」を計算すると、計算結果が「24」もしくは「23」と表示される不具合があるRedditに投稿され話題になり米メディアが報じると、日本でもこの問題にについて取り上げるメディアが続出し話題になっています。

この問題は、電卓アプリで「+」の記号をタップした際にボタンが点滅するアニメーションが原因「+」などの記号はタップ時のアニメーションが終わるまで、同じボタンを連続で押しても入力が反映されない仕様になっています。

ios11-Calculator-2

そのため「1+2+3」と素早く入力した場合、2つ目と3つ目の「+」が入力されず、「1+23」となり「24」という計算結果になってしまいます

仕様といえば仕方ないですが、それほど素早く入力しなくてもアニメーションが終わりきらないため、ユーザーからは「不具合」という声が多くあがってしまっているようです。

iOS 7から存在する仕様、iOS 10で改善するもiOS 11で復活

この電卓アプリの「アニメーションが遅い」問題にはiOS 7から存在しており、iOS 10では解消されていたものの、iOS 11で再び以前の仕様にもどってしまったようです。

AAPLによるiOS 9〜iOS 11での比較動画

AAPLが公開したiOS 9〜iOS 11までの電卓アプリの動作を比較した動画では、たしかにiOS 10ではアニメーションの遅さが原因で「+」が入力されないという問題は発生していなことが確認できます。

ちなみに。Appleで最も長く働いている(1976年に14歳で入社)クリス・エスピノーサ氏はTwitterでこの問題について、「既に70人以上の開発者がRadar(バグトラッキングシステム)に報告している」と言及。

問題が注目を集めてしまい、Radarへの報告も多数あがっているため、次回のiOS 11アップデートで問題が解消される可能性も期待されます。